カブトビール

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ページ番号1002886  更新日 令和8年3月26日

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カブトビールの歴史

写真:カブトビールポスター女性

写真:旧カブトビール瓶


半田は江戸時代から醸造業が盛んであり、今もその伝統が受け継がれ、多くの名酒を生産しています。一般的に半田の酒は日本酒を指して言いますが、実は、ビールの製造も明治時代から手がけていました。

半田における本格的なビールの製造は、明治20年(1887年)に四代中埜又左衛門と盛田善平(後に、現在の敷島製パンの前身である敷島屋製粉場も開業)によって丸三麦酒醸造所で始められました。明治22年(1889年)には「丸三ビール」として3000本を初出荷しています。

その後、急成長を遂げ、明治29年(1896年)には、北海道のサッポロ、東京のエビス、横浜のキリン、大阪のアサヒに対抗して、丸三麦酒株式会社が設立されました。そして、本格的なドイツビール製造に向け、ドイツゲルマニヤ機械製作所による「完全なるビール醸造器械」を買い入れ、ドイツ人醸造技師を招き、新工場が建設されました。これが半田赤レンガ建物です。新工場建設とともに、銘柄も加麦登麦酒(カブトビール)と改められ、明治33年(1900年)のパリ万国博覧会では、金牌を受賞するほどの品質を誇っていました。その後、社名も「加富登麦酒株式会社」に改められるなど、カブトビールは東海地方では最大のシェアを持っていました。

カブトビールの名称の由来は、ビールは日本酒と違って喉でのむといわれていますが、喉で勢いよく飲むことを「カブル」ということから、なまって「カブトビール」になったなど諸説あるようです。また、日清戦争後でもあることから、勇ましい「兜」の商標を採用したともいわれています。

(参考文献:「明治期の産業建築旧カブトビール工場の遺構に関する研究」著者:竹内尊司

現在のカブトビール

半田赤レンガ建物の保存活動を行う赤煉瓦倶楽部半田の取組により、平成17年(2005年)6月にカブトビールが復刻発売されました。

当時の文献にできる限り忠実に復刻した「明治カブトビール」と、大正時代の分析表をもとに復刻した「大正カブトビール」の2種類のカブトビールは、現在、半田赤レンガ建物内にあるカフェにて地元食材を使った美味しい料理やおつまみとともにお楽しみいただけます。

写真:カブトビール
カブトビール(左から明治、大正、昭和)各700円

【復刻明治カブトビール】・・・ワインに近い味わいビール当時は赤ビールと呼ばれる

現在より発酵前のエキスが高く、また発酵終了後のエキスが相当残り、たんぱく質やデキストリンが多いことなどから味は濃厚で、甘味るビールであったと思われる。当時はコップ一杯飲むとかなり酔い、泡なども飴みたいに口にまとわりついて、手につくとべとべとするくらいであった。

【特徴】
時代:明治32年頃
外観:色の濃い赤褐色透明で色沢鮮麗
味:重厚で、甘味の残るビール
アルコール度数:7%
炭酸:現在のビールより30%減
使用原料:モルト、ホップともドイツ産
醸造方法:10℃位の低温で下面発酵
熟成貯蔵:0℃で90日間貯蔵

【復刻大正カブトビール】・・・麦の味わいが香ばしく、古き良き時代を思わせるクラッシクラガービール

大正時代に入るとカブトビールの品質は従来のものから一変。ビールの味は今までのしつこさを脱して、飲みやすく、色も赤みを帯びた褐色から淡い琥珀色になった。ビール中の炭酸ガスも増え、喉ごしさわやかで現代のビールに近い味となった。

【特徴】

時代:大正2年~大正3年頃
外観:淡帯褐黄色透明(淡い琥珀色にて色沢鮮麗)赤く艶やかで透き通った色合い
味:苦味にコクと芳醇さが加わっているビール
アルコール度数:5%
炭酸:現在のビールより少し低い
使用原料:モルト、ホップともドイツ産
醸造方法:10℃位の低温で下面発酵
熟成貯蔵:0℃で60日間貯蔵

【復刻昭和カブトビール】・・・コクがあり苦み走った昭和レトロのラガービール

当時ビールの価格は一本三十銭~四十銭。一般企業の課長クラスの月給は百円ほど。毎日ビール一本飲むと月給の十分の一が消えるほど高かった。そのため一本で満足できるように苦くしたともいわれている。

時代:昭和6年~昭和7年頃
外観:現在のビールとほぼ同じで、黄金色
味:コクがあり苦味の強いビール
アルコール度数:4.5%
炭酸:現在のビールとほぼ同様
使用原料:モルト、ホップ(ドイツ産)、米(国産)
醸造方法:10℃位の低温で下面発酵
熟成貯蔵:0℃で30日間貯蔵

お土産用のカブトビールは、半田赤レンガ建物内のショップにて販売中です。

 

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