ヤングケアラーとは?

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ページ番号1002038  更新日 令和6年11月15日

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ヤングケアラーについては、従来日本には定義がなく「本来、大人が担うとされている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」とされてきましたが、ヤングケアラーへの支援を一層強化するため、令和6年6月に 「子ども・若者育成支援推進法」が改正し、ヤングケアラーを関係機関等が各種支援に努めるべき対象として法律上明記する等の改正を行うことで、ヤングケアラーへの支援の普及を図るものとされました。

国は、令和4年度から6年度までの3年間をヤングケアラー認知度向上の「集中取組期間」とし、広報媒体の作成、全国フォーラム等の広報啓発イベントの開催等を通じて、社会全体の認知度を調査するとともに、当面は中高生の認知度5割を目指すこととしています。

半田市においても、ヤングケアラーとその家族を支えていくための、相談窓口(子育て相談課)を設置しています。

ヤングケアラーの定義(子ども・若者育成支援推進法第2条)

家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者

「家族の日常生活上の世話」とは、法律上明記されている「介護」に加え、幼いきょうだいの世話、障害、病気等のある家族に代わって行う家事や労働のほか、目の離せない家族の見守りや声掛けなどの気遣いや心理的な配慮、通訳なども含まれます。

 「過度」とは、社会生活を円滑に営む上で、困難を有する状態に至っている場合です。(例)こどもとしての健やかな成長・発達に必要な遊びや勉強等、若者の自立に向けた移行期として必要な勉強や就職準備等の時間等を奪われている(例)ケアに伴い、身体的・精神的負荷がかかっている

対象年齢

子ども期(18歳未満)に加え、進学や就職の選択など、自立に向けた重要な移行期を含む若者期を切れ目なく支えるという観点からおおむね30未満を中心としているが、状況等に応じ、40歳未満の者も対象となり得る。 

(例)18歳未満からケアを始めて、18歳を超えてもケアが続いている(例)18歳を超えてケアを始めて、就職等の自立に向けた準備の時間を奪われている

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相談窓口

子ども未来部子育て相談課市役所2階(10番窓口)

  • 電話番号 0569-84-0657
  • 開庁時間 8時30分から17時15分(水曜日は19時15分まで)
  • 休日 土曜日・日曜日、祝日、年末年始(12月29日から1月3日)

全国共通の相談電話

窓口 電話番号 相談時間
児童相談所相談専用ダイヤル
育児、里親、ヤングケアラーなど子どもの福祉に関する様々な相談
0120-189-783 24時間・年中無休
24時間子どもSOSダイヤル
いじめ問題やその他子どものSOS全般に悩む子どもや保護者等からの相談
0120-0-78310 24時間・年中無休
子ども人権110番
友達からいじめ、家の人にいやなことをされる、学校で暴言・暴力を受けているなどの相談
0120-007-110 8時30分から17時15分(平日)

ヤングケアラー支援者のためのポータルサイト

一般社団法人ヤングケアラー協会が、ヤングケアラー支援者の方たちのネットワークづくりを目的にヤングケアラー支援者のためのポータルサイト「YoungcarerPotal(ヤングケアラーポータル)」を開設いたしました。
ヤングケアラー支援は全国でも始まったばかり、地域ごとにも支援の差が大きいのが現状です。このサイトを通して、地域や団体ごとに行われている様々な取り組みを全国に普及し、各地方自治体の取り組みや団体独自の支援リソースを共有できる仕組みになっていますので、ぜびご覧ください。

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半田市の取り組み

児童福祉法に基づき、半田市要保護児童対策地域協議会(子どもを見守る地域のネットワーク)において、調整期間(=事務局)である子育て相談課が要保護児童等をはじめヤングケアラーと思われる子どもやその家族に対する支援や相談に応じています。

学校や地域の支援

学校では、児童生徒の遅刻・早退や欠席が増えている場合は、児童生徒やその保護者の実態把握に努め、要保護児童対策地域協議会をはじめとする関係機関と情報提供を図り、連携しながら支援しています。

地域では、民生児童委員をはじめとする地域の支援者に依頼し、家庭の困りごとに気づき支援の必要性を感じた時、速やかに本市にご連絡いただくことで、家庭の状況に応じて担当課が支援する体制をとっています。

研修会などの実施

令和4・5・6年度の取り組み

要保護児童対策地域協議会が主催する児童虐待防止研修会

令和4年8月に市内小中学校、幼稚園、保育園等の教職員、保育士向けに「教育・保育現場における児童虐待の理解と回復への支援 早期発見・早期対応を中心に」をテーマとした研修会を開催しました。そこでは、ヤングケアラーにおける見守り、対応のポイントなどについて講義をいただきました。

子ども未来ミーティングの開催

令和4年12月10日に民生委員児童委員や自治区、学生など子どもの支援者向けに「みんなでつくろう子ども未来」をテーマとした講演会を開催しました。

第1部では「ヤングケアラーについて考える」と題して日本福祉大学野尻紀恵教授からの基調講演があり、大人が子どものヘルプを見過ごさない、周囲がきづいてあげることの大切さを学ぶことができました。

また、第2部では貧困に苦しむ子ども支援する支援者から実践報告、第3部の意見交換会では立場や役割の違い参加者がそれぞれの視点で自分たちに何ができるかを参加者同士が話し合い、地域で見守り仕組みを参加者と一緒に考えるなど交流を深めることができました。

子ども未来ミーテイング

市報(令和5年8月号)への掲載

ヤングケアラーの支援に必要な視点として、子どもと関わる大人が子どものヘルプを見過ごさないが大事で、子どもは自分のことを客観的に見ることが難しいので、周囲が気づいてあげることが必要です。そのため、市報において、ヤングケアラーの具体的なケースを例示(出典:子ども家庭庁)し、また、一人でどうしたらよいか悩んだ時、どこに相談したらよいか、本市ではヤングケアラーに関する相談・連絡先を「子育て総合相談窓口」である子育て相談課に設置していることの周知啓発を図りました。

市立中学校生徒へのリーフレット及び啓発品の配付

令和6年11月「児童虐待防止推進月間」に併せて、相談できる窓口があることを周知するため、国からのリーフレットとともに啓発品を市立中学校生徒全員に配付いたしました。中高生のうち自分がヤングケアラーだと自覚している人は2%程度で、家族を手助けすることは「普通のこと」や「我慢すること」だおと思っていることが多く、「誰かに頼ってもいい」「自分は一人じゃない」と気づき、支援につながやすくなるよう啓発を行いました。

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愛知県の取り組み

愛知県ヤングケアラー実態調査

愛知県は、県内全域において「愛知県ヤングケアラー実態調査」を実施し、ヤングケアラーと思われる子どもの生活実態や課題等を調査しています。

愛知県ヤングケアラー理解促進シンポジウム(令和4年8月2日開催)

ヤングケアラーの実態や課題などを広く発信するとともに、ヤングケアラーに係る社会的関心を高め、正しい知識と必要な支援策等について理解の促進を図るため、「愛知県ヤングケアラー理解促進シンポジウム」が開催されました。

講師として、日本福祉大学社会学部社会福祉学科教授/社会福祉学部長野尻紀恵氏、トークセッションとして半田市立半田中学校校長小嶌正嗣氏、半田市社会福祉協議会事務局次長前山憲一氏が壇上に上がられました。

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このページに関するお問い合わせ

子ども未来部 子育て相談課家庭相談担当
電話番号:0569-84-0657 ファクス番号:0569-84-0610
子ども未来部 子育て相談課家庭相談担当へのお問い合わせ