5種混合(4種混合+ヒブ)予防接種

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ページ番号1006981  更新日 令和6年3月25日

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5種混合予防接種は、4種混合ワクチンとヒブワクチンをあわせた、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブを予防する予防接種です。

ジフテリア

ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。

1981年にDPTワクチンが導入され、感染しても10%程度の人が症状が出るだけで残りの人は不顕性感染のため保菌者となり、その人を通じて感染することのあることがよく知られています。感染は主に咽頭ですが鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐などで、偽膜を形成して窒息死することがある恐ろしい病気です。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障がいや神経麻痺をおこすことがありますので注意が必要です。

百日せき

百日せき菌の飛沫感染で起こります。
1956年から百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少してきています。当時は菌体の入ったワクチンでしたが、現在では副反応の少ない新型の精製ワクチンを使っています。
百日せきは普通のカゼのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔をまっ赤にして連続性にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので笛を吹くような音が出ます。熱は出ません。乳幼児は咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんがおきることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症をおこします。乳児では命を落とすこともあります。

破傷風

破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にひそんでいて傷口からヒトへ感染します。

傷口から菌が入り体の中で増えると菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。患者の半数は自分では気がつかない程度の軽い傷が原因です。

ポリオ(急性灰白髄炎)について

「小児マヒ」と呼ばれ、30年程前までは流行を繰り返していましたが予防接種の効果で国内での自然感染は報告されていません。しかし、現在でもインド、アフリカなどではポリオの流行がありますからこれらの地域で日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性があります。予防のためにワクチンを接種して免疫をつけておきましょう。

ポリオウイルスはヒトからヒトへ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口から入り咽頭または腸に感染します。感染したウイルスは3~35日(平均7~14日)腸の中で増えます。しかし、ほとんどの例は不顕性感染で終生免疫を獲得します。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊椎へ感染し、麻痺をおこすことがあります。ポリオウイルスが感染すると100人中5~10人は、カゼ様の症状を呈し、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれ麻痺が出現します。一部の人は永久に残ります。呼吸困難により死亡することもあります。

感染の合併症として麻痺の発生率は1,000~2,000人に1人ですが、麻痺患者が1人発生したときには、その周りに100人以上の感染者がいるといわれています。

ヒブについて

ヒブ予防接種は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib(ヒブ))による感染症(髄膜炎、敗血症、肺炎など)を予防します。

ヒブ髄膜炎にかかると、発熱、頭痛、おう吐、けいれんなどがみられ、死亡に至ったり、重い後遺症(聴覚障がい、発達遅延、神経学的障がいなど)を残す場合があります。

5種混合予防接種対象年齢、接種間隔・回数

対象年齢

接種間隔・回数

生後2か月~90か月未満

(標準的な接種期間生後7か月)

原則として、DPT4種混合及びヒブ単独ワクチンを1回も接種していない方が対象

1期初回:20日~56日までの間隔で3回

生後90か月未満(標準的な接種期間1期初回接種[3回]終了後6~18か月)

1期追加:1回(1期初回接種[3回]終了後6月以上の間隔をおく)

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子ども未来部 子育て相談課母子保健担当
電話番号:0569-84-0645 ファクス番号:0569-84-0610
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