市長所信表明

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ページ番号1003848  更新日 令和5年12月25日

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市長所信表明(令和3年6月30日:令和3年第5回半田市議会定例会にて)

写真:久世市長


令和3年第5回半田市議会定例会の開会にあたり、私の所信を述べ、議員各位並びに市民の皆様の深い御理解と御協力を賜りたいと存じます。

去る6月6日に執行されました市長選挙は、緊急事態宣言の真っ只中での選挙でありました。選挙期間中においては、密回避のため、個人演説会を取り止め、街頭での市民の皆様との接触を極力避けるなど、これまでに経験のない選挙戦でありました。

今回の選挙に際し、半田青年会議所と半田商工会議所におきまして公開討論会を開催いただきましたが、討論会の様子をインターネットで配信するなど、まさにコロナ禍における新しい生活様式に対応した討論会でありました。これらの取組みは、市政に対する市民の参画を促すことに大きく貢献するものであり、心より感謝を申し上げます。

そのような状況の中、多くの皆さまの温かいご支持をいただき、市政を担わせていただくことになりました。今、市長に就任し、この場に立ち、責任の重大さを痛感いたすとともに、改めて、半田市の未来のために粉骨砕身の思いで市長職を全うしていく覚悟であります。

大任を与えてくださいました市民の皆様のご期待にお応えできるよう、様々なチャレンジに取り組み、すべての市民が幸せを実感できる、未来に希望を持てる社会の実現を目指してまいります。そのために、私自身が職員の先頭に立って、これからの4年間の市政運営に取り組んでまいります。

ご承知のとおり、私はいくつかの公約を掲げ、市長選挙に立候補し当選させていただきました。中には実施にあたり、市民の皆様のご意見を聴いたり、意見交換をして方向性を決めていくべきものもあると認識しております。

しかし、その中でも、間違いなく喫緊に取り組まなければならないことは、何と申しましても新型コロナウイルス感染症対策であります。

まず第一に、ワクチン接種を最大スピードで進めます。

半田市医師会を始め、関係機関のご協力のもと、現在60歳以上の方の接種を進めております。6月20日からは毎週日曜日に、半田病院にて集団接種を行うほか、市内のクリニックなどの個別医療機関からも予約枠数を上乗せするなどのご協力をいただいた結果、接種を希望される65歳以上の方への接種は、7月末までに完了する見込みであります。皆様方のご協力に感謝を申し上げます。そして、安心・安全な暮らしを1日でも早く取り戻すためには、市民の皆様へのワクチン接種を、これまで以上に加速化させる必要があります。

そのため、企業や半田商工会議所等と連携を図り、ありとあらゆる方策を駆使して、ワクチン接種のスピードアップをしてまいります。

市民の皆様におかれましては、スピードを重視するにあたり、いくらかの不便をおかけすることもあるかと思いますが、一刻も早く日常を取り戻すためにも、ご理解をお願いするとともに、早期の接種にご協力をお願い申し上げます。

次に、市内経済の立て直しについてであります。

コロナの長期化で市内経済は大きな打撃を受けております。特に、飲食店などは、緊急事態宣言に伴う休業や営業時間の短縮など大変苦しい経営状況となっています。「売り上げが大きく減った、このままでは経営が成り立たない」といった切実な声も直接お聴きしております。

また、コロナの影響で職を失うなど大変苦しい生活を強いられている方も数多くいらっしゃいます。

何とかこの非常事態を乗り切るために、市民お一人2万円分の地域振興券を配付し、市内消費を促し、地域でお金を回すことで、経済の活性化と困窮者支援に取り組む、そして、コロナ禍からの脱却、元気な半田を取り戻すには、市民の皆様一人ひとりの協力が必要と考えています。市民の皆様が元気な気持ちになれるよう、そしてその気持ちを半田市に届けていただきますよう、その節にはぜひともご協力をお願いいたします。

実施方法など詳細につきましては、半田商工会議所をはじめ、市内事業者の方々の意見なども聞き、早急に内容を固め、準備ができ次第、議会にお諮りをさせていただきますので、議員の皆様のご理解を賜りますようお願い申し上げます。

次に、今後の市政運営において、特に私が力を入れたい重点事項について、3点申し上げます。

1点目は、「教育」についてであります。

高度に発達した複雑な現代社会においては、子どもたち一人ひとりの個性や特性の基礎づくりをしっかりと行う必要があります。次代を担う子どもたちの教育を充実することは、必要な基礎学力の習得もさることながら、生きる力を育むうえで非常に重要であります。

そのためには、児童生徒に配備したタブレット端末を最大限に活用し、IT・教育関連企業等の協力も得ながら、一人ひとりに応じた最適な教育を実施し、教育先端都市を目指します。

また、小学校の副教科担任制を進め、授業の質を高めるとともに、教員の負担軽減を図ってまいります。軽減された時間を有効に活用し、これまで以上に子どもたちに寄り添い、向き合った教育を行い、教育の質の向上を図ります。

2点目は、「地域医療」についてであります。

市民の安心・安全な暮らしを確保するためには、急性期から回復期、療養期までの医療を安心して受けられる環境が必要であり、このことは選ばれるまちとなるための重要な項目になると考えております。半田病院は、その中心となって24時間体制で高度救急医療を提供する使命があります。

新半田病院は、令和7年春の開院を目指し、計画的に事業を進めてまいります。また、今よりも更に高度な医療を提供し、信頼され親しまれる病院にしていくための検討にも着手をいたします。

懸案事項である阿久比町内のアクセス道路の整備については、早急に阿久比町長と会談を持ち、あらためて命の道の必要性を訴え、ご理解いただけるよう調整を図ってまいります。そのうえで最終結論について、いたずらに時間を引き延ばすことはせず、スピード感を持って判断してまいります。

3点目は、「経済対策」についてであります。

持続可能な社会を構築するためには、地域経済の活性化は不可欠であります。企業誘致については、セントレア・衣浦港・知多半島道路といった運輸面のメリットや良好な住環境など本市の立地の強みを私自身がトップセールスを行い、誘致を促進するとともに、市内雇用を生みだしてまいります。

また、地域の特性を活かした6次産業の推進にも力を入れてまいります。

私は、名古屋生まれで、子育てのタイミングで半田に引っ越してきましたが、その時に一番感じたことは、温暖で、海に囲まれ、緑も多く自然豊かなこの知多半島には、野菜・果物・肉・魚介など地元の食材が豊富であることです。

これら地域資源のポテンシャルの高さは、農商工連携による魅力ある6次産業につながるものであり、国内はもとより、海外に展開できる特産品の開発・販売等を促進するなど地域経済の活性化を図ってまいります。

重点事項については以上ですが、私は、このコロナ禍において、時代の流れ、価値観の変化が起こるスピードを目の当たりにしました。このような状況で大事なことは、いかに状況を的確に把握し、スピード感を持って判断していくことだと考えています。やらなければならないことは刻一刻と変わる、そのような状況を体験しているからこそ、その他の事業におきましても、スピード感を持って全力で取り組んでまいります。

私のモットーは、「やれない理由を並べるのではなく、やれる可能性を探し出す」であります。

探し出した可能性は、市民の皆様とともに、現実のものにしていく。そうすることで、今までやれなかったこと、新しいことがやれるようになります。この姿勢を職員に浸透させ、新しいことにチャレンジする、チャレンジできる気風を築いてまいります。

失敗をしないことを行うのは、チャレンジとは言わない。もちろん、失敗を肯定するわけではありませんが、様々なことに取り組む過程で、失敗することもあるかもしれません。失敗の原因が、仮に職員にあったとしても、責任はすべて市長にある、その覚悟に揺るぎはありません。

また、市内の状況を的確に把握するためにも、榊原純夫前市長が取り組んでこられた「現場主義」を継承し、職員とともに実践してまいります。

先人の方々に築き上げていただいた、この素晴らしいまち半田市を、さらに良いまちにして、次世代につないでいくため、市民の皆様とともに、オール半田で幸せを実感できる、活気あふれるまちを創ってまいる所存であります。

議員並びに市民の皆様には、ご支援とご指導、ご協力を賜りますようお願いを申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。

半田市長 久世 孝宏

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