市長所信表明
市長所信表明(令和7年6月24日:令和7年第5回半田市議会定例会にて)
令和7年第5回半田市議会定例会の開会にあたり、私の市長2期目の所信を述べ、議員各位並びに市民の皆様の深い御理解と御協力を賜りたいと存じます。
去る6月1日に執行されました市長選挙において、市民の皆様からご支持をいただき、引き続き、半田市政の舵取りを担わせていただくこととなりました。
私は、これまで時間の許す限り地域に出向き、市民との対話を大切にしてまいりました。2期目においても1期目以上に地域に出向き、市民との対話で頂戴したご意見、肌で感じ取った地域の実情を市政に生かし、これからの4年間、みなさまのご期待に誠実に応えられるよう、初心を忘れず、新たな決意と情熱をもって、市政運営に全身全霊で臨んでまいります。
1期目は、「幸せを実感できる、活気あふれる半田市」を目指し、コロナ禍というこれまで誰も経験のない困難に直面しながらも、未来への土台づくりに力を注いでまいりました。市民の皆様の声に真摯に耳を傾け、対話を重ねる中で、着実に前進できたという確かな実感がございます。
2期目に掲げる大きなテーマは、「選ばれるまち・半田市へ」です。
人口減少が進む我が国において、人は今、自分らしく生きられる場所を見極め、まちを選ぶ時代に入りました。その選択の積み重ねが、地域の未来に大きな違いを生みはじめています。選ばれなかったまちからは、人が離れ、仕事が減り、地域を支える力が失われていく。まちの衰退は、私たちの暮らしの豊かさや安心をも奪いかねません。今まさに、まちの命運が分かれる岐路に立たされていると感じております。
だからこそ、避けることのできない人口減少という現実に対して、課題解決に向けた取組を強力に推進していく必要があります。
このような思いから、2期目では「住む人」「働く人」「訪れる人」から「選ばれるまち・半田市へ」という大きなテーマを掲げました。半田に集う人が繋がり、その輪を広げることで、新しい力が生まれ、まちづくりに活かすことで、活力あるまちを作ってまいります。
どのような立場や状況の人も温かく迎え入れられ「このまちなら、自分らしく生きられる」と感じられる。それが、私が描く“選ばれるまち”の姿です。限られた財源の中でも知恵を絞り、すべての声に耳を傾け、どの課題にも真摯に向き合い、真正面から取り組みます。半田市がこれから先も「住む人」「働く人」「訪れる人」、関わるすべての人から“選ばれるまち”であり続けられるよう、全力を尽くします。
「選ばれるまち・半田市」の実現に向け、私は次の取組を進めてまいります。
「住む人」には、安心して働き、子育てできる環境を作ることで「はたらく親を応援するまち」の実現、ICT活用やこどもの居場所の整備などを行うことで自分らしさと夢をはぐくむ「教育」の充実、“ふだんの くらしの しあわせ”に感じられる「福祉」や上下水道など生活インフラの整備を進めてまいります。
「働く人」には、働くことと子育ての両立ができる環境整備、市長トップセールスによる企業誘致、新しく事業を始めたい人にとってチャレンジしやすい環境づくりなど、雇用・働く場を守ります。
「訪れる人」には、山車・蔵・南吉・赤レンガなどの半田の素晴らしい歴史・文化を保存・継承に留まらない活用、醸造・発酵文化の発信なども含め、半田の魅力を全国に伝えてまいります。また、名鉄の高架、道の駅整備、衣浦大橋6車線化など周辺の自治体から訪れやすい交通網の整備を進めてまいります。
さらに、本市の持続的な発展のために、これまでも取り組んできた中心市街地の活性化や農業の6次産業化なども、1期目に引き続き、強力に推進してまいります。
これら以外にも、社会情勢を注視しながら、必要であれば慣例にとらわれずにスピード感をもって、すべての課題に真正面から取り組んでまいります。
私はこれまで、職員に対して「3つの意識」の浸透を図ってまいりました。それは、「やれない理由を並べるのではなく、やれる可能性を探す」「新しいことにチャレンジする」「オール半田で取り組む」という3点です。これらの意識は庁内だけのものではなく、市民の皆様とも共有、実践してこそ「選ばれるまち・半田市」がより確かなものになると考えています。なぜ市民の皆様と意識を共有し、ともに実践していきたいのか。それは、まちづくりが行政職員だけで成し得るものではないからです。
まちづくりの成功には、「住む人」「働く人」「訪れる人」など、関わるすべての人の力を結集し、市民の皆様と共通の目標と意識を持って、ともに歩み、対話を重ねていくことが不可欠です。
つきましては、議員各位並びに市民の皆様の深い御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。
半田市長 久世 孝宏
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