旧中埜家住宅について

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ページ番号1002775  更新日 令和6年3月1日

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国の重要文化財に指定されている明治時代の貴重な洋風住宅

写真:旧中埜家住宅外観、中の様子


旧中埜家住宅は、半田市天王町の地に所在する明治時代の洋風住宅です。
この地域を代表する旧家、中埜半六家の第10代半六が明治44年(1911年)に別荘として建てたもので、欧州留学中に見た住宅の美しさに心惹かれ、それらを模して建築したと言われています。
昭和51年(1976年)には、日本におけるハーフティンバースタイルを取り入れた住宅の遺例として優秀であり、明治後期の洋風建築の姿がよく残されていること等が高く評価され、国の重要文化財に指定されています。

建物の設計は、名古屋高等工業学校(現在の名古屋工業大学)教授の鈴木禎次が手掛けています。鈴木は、明治後期から昭和初期にかけて、東海地方を中心に活躍した著名な建築家で、旧中埜家住宅は彼の代表的な作品としても知られています。

建物は、木造2階建で、急勾配の屋根にスレートを葺いています。複雑な壁面と切妻の屋根をうまく組み合わせて、変化に富む山荘風の外観を造り上げています。中に入ると、主要室の中でも客室は内装をとくに凝らしており、張出し窓の周囲は古典様式の漆喰彫刻で飾り付け、暖炉は総大理石造りとなっています。
また、照明や暖炉にガスを利用した設備がそのまま残っており、半田におけるインフラ事業創業の歴史を今に伝える資料としても貴重です。その他、現在では希少な材料となった天然スレートが屋根材に、天然リノリウムが床材に使用されています。

旧中埜家住宅の概要

名称
旧中埜家住宅(きゅうなかのけじゅうたく)
員数
1棟
所在地
愛知県半田市天王町一丁目30番地の2
建築年月日
明治44年(1911年)5月11日
設計者
鈴木禎次(すずきていじ)
構造形式
木造2階建、スレート葺
建築面積
229.0平方メートル
指定区分
重要文化財(建造物)
指定年月日

昭和51年(1976年)2月3日

附 棟札1枚(上棟明治四拾四年五月拾壱日の記がある)
設計図2幅(配置図、1・2階平面図)

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教育委員会教育部 半田市立博物館(博物館)
半田市桐ヶ丘4-209-1
電話番号:0569-23-7173 ファクス番号:0569-23-7174
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