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更新日:2021年3月11日

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防災講演会コラム掲載について

防災講演会コラム掲載にあたって

今年は東日本大震災が発生してから10年となります。

近年全国で、東日本大震災をはじめとする大きな災害が毎年のように発生しており、半田市においてもいつ災害が発生してもおかしくはない状況です。

そのような状況だからこそ、多くの方に啓発すべく、防災講演会を開催したいと考えておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防の観点から、例年の講演会形態から変更し、「コラム掲載」をさせていただく運びとなりました。

災害への備えや心構えを改めて考え、自分や大切な人の命を守る行動へつなげてください。

筆者紹介

山本 克彦(やまもと かつひこ)氏山本克彦教授

日本福祉大学 福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科 教授    

同学     減災支援教育研究センター長

一般社団法人子どものエンパワメントいわて代表理事

NPO法人 CASN(カズン)理事

日本福祉大学にて地域福祉と災害ソーシャルワークを専門に教壇に立ち、災害時は全国の被災地にてソーシャルワーカー視点での地域支援活動を行っている。

また、災害ソーシャルワークの一環として、地域の自主防災組織が行う避難所運営活動のアドバイザーとしての活動も行っている。

東日本大震災の教訓から私たちの“今”を考える

日本福祉大学減災支援教育研究センター長 山本克彦

 2021年3月11日、東日本大震災から10年が経過します。この10年間を1つの節目とか、もう10年経ったなどと、私は言えません。被災した方々にとっては、長い長い日々であり、あの日の記憶が消えることはないだろうと思うからです。

釜石東中学校(写真:山本克彦)

 この写真は震災後、私が釜石東中学校で撮影したものです。音楽室は2階にありました。大きなグランドピアノが裏返っているのは、2階の天井を超えるほどの津波が、この中学校を襲ったからです。中学校の校舎は一度、海に沈んだのです。隣の鵜住居(うのすまい)小学校の3階の窓には、軽自動車が突き刺さるように残っていました。その風景も私の頭の中にずっとずっと残っています。

 大きな揺れの後、この小中学校の子どもたちは高台へ駆けあがります。ふだんの合同訓練の成果だったそうです。決められた避難場所。でも山や海の異変に気付いて、さらに高いところへ駆けあがります。そのようすを見た地域の人たちもさらに高い場所へ避難しました。“決められた避難場所”は津波にのまれました。

 当時、岩手県に住んでいた私は、こうしたエピソードを各地でたくさん聞きました。そこに共通していたのは、訓練や災害時のルールの大切さです。もう一つは、ルールは大切だけれど、その時のようすを見て、臨機応変に“決めていたこと”だけではない判断をすることです。たくさんのことを細かく決めてしまうのは安心かもしれません。でも「安心してしまうことは危険なこと」でもあるのです。「決まったとおりにすることは、想定していなかったことに対応できない危険性」にもつながります。

 私が何度も通った第一中学校(陸前高田市)の体育館には1,000人を超える人たちが避難しました。少しの時間だけ集まるのではありません。避難所とは、その場所で何日間も生活をする場所なのです。毛布を1枚広げられるかどうかのスペースで、隣には誰かがいるわけです。そういう状態を今のうちに想像しておくといいと思います。たくさんの人が避難所で過ごすには、どんなふうに広さを分け合うのがいいか、そんなことを考える訓練もあります。でも大きな地震に驚いて、あわてている人たちが列に並んで体育館に入って来るなんてことができるのでしょうか。地震直後の避難所で大切なのは、一人ひとりのやさしさです。体育館で何百人もの人に声をかけながら、それぞれの場所を振り分けることができる人がいればいいのですが、そうはいかないのが現実です。だから一人ひとりが、やさしい気持ちで、近くにいる人のことを考えるのがいいのだと思います。

 災害は必ずこの半田市にも起こります。絶対に起こります。わからないのは、それがいつなのかということだけです。今のうちに、災害が起きた時のことをたくさん想像すること、それがいざという時の被害を小さくし、みんなの命を守るのです。

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総務部防災交通課

電話番号:0569-84-0626

ファックス番号:0569-84-0640

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