更新日:2022年6月24日
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新型コロナウイルスへの感染は、ウイルスを含む飛沫が口、鼻や眼などの粘膜に触れること、または、ウイルスがついた手指で口、鼻や眼の粘膜に触れることで起こります。
飛沫を吸い込まないよう人との距離を確保し、会話時にマスクを着用し、手指のウイルスは洗い流すことが大切です。さらに、身の回りのモノを消毒することで、手指につくウイルスを減らすことが期待できます。
現在、「消毒」や「除菌」の効果をうたう様々な製品が出回っていますが、目的にあった製品を、正しく選び、正しい方法で使用しましょう。
消毒や除菌効果をうたう商品は、目的に合ったものを正しく選びましょう(チェックポイント)(PDF:234KB)
新型コロナウイルスに有効な消毒・除菌方法(一覧)(PDF:426KB)
「消毒」は、菌やウイルスを無毒化することです。
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づき、厚生労働大臣が品質・有効性・安全性を確認した「医薬品・医薬部外品」の製品に記されています。
「除菌」は、菌やウイルスの数を減らすことです。
「医薬品・医薬部外品」以外の製品に記されることが多いようです。「消毒」の語は使いませんが、実際には細菌やウイルスを無毒化できる製品もあります(一部の洗剤や漂白剤など)。
なお、「医薬品・医薬部外品」の「消毒剤」であっても、それ以外の「除菌剤」であっても、全ての菌やウイルスに効果があるわけではなく、新型コロナウイルスに有効な製品は一部であることに注意が必要です。
また、手指など人体に用いる場合は、品質・有効性・人体への安全性が確認された「医薬品・医薬部外品」(「医薬品」「医薬部外品」との表示のあるもの)を使用してください。
①手洗い
手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。
手洗い動画:政府インターネットテレビ(外部サイトへリンク)
②アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)
手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効です。
アルコールは、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。
<使用方法>
濃度70%以上95%以下※のエタノールを用いて、よくすりこみます。
※60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません。
<注意事項>引火性があります。空間噴霧は絶対にやめてください。
①熱水
食器や箸などには、熱水でウイルスを死滅させることができます。
<使用方法>
80℃の熱水に10分間さらします。
<注意事項>
やけどに注意してください。
②塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。
<使用方法>
市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。
<注意事項>
塩素に過敏な方は使用を控えてください。
目に入ったり、皮膚についたりしないでください。。
飲み込んだり、吸い込んだりしないようにしてください。
酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険です。
「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜塩素酸水」にはなりません。
金属製のものに次亜塩素酸ナトリウムを使用すると、腐食する可能性があります。
③洗剤(界面活性剤)
テーブル、ドアノブなどには、市販の家庭用洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部有効です。界面活性剤は、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。9種類の界面活性剤が新型コロナウイルスに有効であることが確認されています(NITEの検証による)。
<使用方法>
有効な界面活性剤が含まれた家庭用洗剤を選びます。
①家具用洗剤の場合、製品記載の使用方法に従ってそのまま使用します。
②台所用洗剤の場合、薄めて使用します。
有効な界面活性剤を含む洗剤のリストや洗剤の使い方(PDF:383KB)
<注意事項>
目に入らないよう注意してください。
原則、手指や皮膚に使用しないでください。(手指用の製品は使用できます。)
飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意してください。
④次亜塩素酸水
テーブル、ドアノブなどには、一部の「次亜塩素酸水」も有効です。
酸化作用により、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。いくつかの製法がありますが、一定濃度の「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスの感染力を一定程度減弱させることが確認されています(NITEの検証)。
<使用方法>
消毒したいモノの汚れをあらかじめ落としておきます。
【拭き掃除】
①有効塩素濃度80ppm以上(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かした製品の場合は100ppm以上)※の次亜塩素酸水をたっぷり使い、消毒したいものの表面をヒタヒタに濡らす。
②20秒以上おいてきれいな布やペーパーで拭き取ってください。
※元の汚れがひどい場合などは、有効塩素濃度200ppm以上のものを使うことが望ましいです。
【生成されたばかりの次亜塩素酸水を用いて消毒したいモノに流水掛け流しを行う場合】
①有効塩素濃度35ppm以上のものを使いましょう。
②20秒以上掛け流した後、きれいな布やペーパーで拭き取ってください。
<注意事項>
塩素に過敏な方は使用を控えてください。
目に入ったり、皮膚についたりしないよう注意してください。
飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意してください。
酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険です。
不安定な物質のため、冷暗所に保管し、早めに使い切りましょう。
成分等がわからない製品は、購入を控えましょう。
※「次亜塩素酸ナトリウム」とは違います。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜塩素酸水」にはなりません。
「次亜塩素酸水」は、酸性で、「次亜塩素酸ナトリウム」と比べて不安定であり、短時間で酸化させる効果がある反面、保存状態次第では時間と共に急速に効果が無くなります。
次亜塩素酸水を使って、モノのウイルス対策をする場合の注意事項(PDF:307KB)
⑤アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)
換気
新型コロナウイルス等の微粒子を室外に排出するためには、こまめに換気を行い、部屋の空気を入れ換えることが必要です。
風の流れができるよう2方向の窓(なるべく対角線上の窓・扉、2方向ない場合は換気扇などを使用)を、30分に1回・数分間程度、換気しましょう。
<注意事項>
人がいる環境に、消毒や除菌効果を謳う商品を空間噴霧して使用することは、眼、皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあることから推奨されていません。
消毒や除菌効果を謳う商品をマスクに噴霧し、薬剤を吸引してしまうような状態でマスクを使用することは、健康被害のおそれがあることから推奨されていません。
デマやフェイクニュースが流れています。惑わされず落ち着いて行動しましょう。
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