更新日:2022年3月29日
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博物館の展示や講座に体験的な要素を採り入れたリニューアルを行い、文化の発信拠点として魅力ある施設にしていくための指針として、半田市立博物館展示整備基本方針を策定しました。
また、令和4年1月6日(木曜日)から令和4年1月31日(月曜日)の1月間にパブリックコメントを実施し、基本方針案に対する意見等を募集した結果について、以下のとおり取りまとめましたのでお知らせします。
半田市立博物館展示整備基本方針(概要版)(PDF:1,331KB)
半田市立博物館展示整備基本方針(本編)(PDF:1,828KB)
番号 | 提出された意見等の概要 | 市の考え方 | |
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半田の近現代史を語るうえで、アジア・太平洋戦争が最も大きな出来事であるが、常設展示室1は、スペースも限られるため、教育・戦時下のくらし・くらしの3つのテーマでの展示は中途半端となる。市民が近現代史全般に関心をもてるよう、非核・平和宣下都市であること念頭に、戦争と平和を切り口としてテーマを絞り、未公開収蔵資料の活用や、体験的要素を採り入れた「戦時期の半田(又は戦争と半田)」の展示コーナーとして体系的に一括構成することを提案する。 |
P.16 第4章 展示等の充実、1 展示室等の個別整備方針、(2)常設展示室1、④近代・現代、(ア)教育・(イ)戦時下のくらし・(ウ)くらし の部分 半田の歴史を語るうえで、多くの犠牲を出した、太平洋戦争などによる戦争災害や、昭和の東南海地震や三河地震、伊勢湾台風などの自然災害は、人々の記憶から失わせてはならない近現代の大きな出来事です。 資料の収集・整理・公表は博物館の使命であり、未公開収蔵資料の活用や、体験的要素を採り入れた展示、子どもにも分かり易い解説を行うなど、戦争コーナー、自然災害コーナーの充実に取り組みます。一方で、教育の歴史や平時の暮らしの変遷についても、若い世代に伝えていくべきテーマになりますので、バランスを考慮した展示に取り組みます。 |
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2 |
① | 出張展示に取り組むことは良いことだが、手狭な博物館において、エントランスや通路を活用してまで市民による絵画、書道などの文化的な作品展を行う必要はなく、雁宿ホールなどで行うと良い。 |
P.12 第3章 展示整備のあり方、2 展示整備のあり方、(6)展示室に捉われない展示整備、(9)学校教育との連携による展示整備、(10)出張展示等による展示の充実 の部分 絵画、書道等市民による文化的な作品展を開催することで、普段博物館に訪れない市民に郷土の自然や歴史、文化の価値や魅力に気付いてもらう機会にもなります。博物館の有効スペースを活用した展示の更なる充実に取り組みます。 |
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② |
展示室等の個別展示整備方針の(1)~(6)はとても良いが、施設の規模に比べて展示のテーマが幅広いので、山車を中心とするなどテーマを1つまたは2つに絞って展示すると良い。 |
P.12~P.19 第4章 展示等の充実、1 展示室等の個別整備方針、(1)導入展示室、(2)常設展示室1、(3)常設展示室2、(4)常設展示室3、(5)特別展示室、(6)収蔵庫 の部分 近隣の多くの博物館が歴史民俗等人文科学系であるのに対し、半田市立博物館は、愛知県下に2つしかない自然科学系、人文科学系双方を取り扱う総合博物館になります。半田の地域特性により、展示物の内容や量に差は生じますが、近隣にない強みを活かしつつ、郷土の学びの拠点として、体験的要素を採り入れた展示や講座を行い、自然科学、人文科学の双方が学べるよう取り組みます。 |
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③ | 4つの展示室を1回ずつ整備するのではなく、整備する展示室をテーマにより1つ又は2つに絞り、その展示室を複数回整備する方が良い。照明が暗く、天井も低いので整備に合わせて見直すと良い。 |
P.19 第4章 展示等の充実、2 展示整備等のサイクル の部分 4つの展示室をリニューアルする理由は、博物館には、自然科学系、人文科学系の様々な収蔵資料があり、どの分野においても市民に多くの関心をもってもらうことが大切です。いつ訪れても、何か新しい発見がある博物館となるよう展示整備に取り組みます。 照明については、陰影が作品に醸し出す雰囲気や効果、また、照明による展示物の劣化防止の観点から、これまでは敢えて暗い博物館としていました。照明の性能も向上しており、今後は、天井の高さと合わせ、図書館・博物館長寿命化計画に基づき施設を改修する際に、市民に望まれる博物館となるよう検討、整理していきます。 |
3 | ① | 「郷土読本はんだ」は、子どもにも分かり易く作成されており、博物館も展示等の解説に連携・活用してはどうか。また、市内に現存する文化財や歴史的遺産などについて、案内や解説を整備し、まちなか博物館として多くの人の認知度を高めるべきでないか。
山本梅荘などの収蔵品を子どもたちが模写する企画、機織り体験、綿栽培などの講座を行ってはどうか。 博物館の特別展示室や新着コーナー、通路壁面は、スペースが限られるため、学校関係の作品を展示するには手狭である。作品1つひとつを、時間を掛けて鑑賞できないため、雁宿ホールや赤レンガ建物での展示を検討してはどうか。また、収蔵資料について赤レンガ建物等での出張展示を検討してはどうか。 |
P.12 第3章 展示整備のあり方、2 展示整備のあり方、(5)分かり易い解説を意識した展示整備、(6)展示室に捉われない展示整備、(8)市民の愛着と誇りを育む展示整備、(9)学校教育との連携による展示整備、(10)出張展示等による展示の充実 の部分
展示や文化的遺産については、博物館の内外に捉われず、適切かつ分かり易い方法での紹介、解説に取り組みます。 市民が郷土に愛着と誇りをもつためには、本物に触れ親しむことが必要であり、展示の整備や講座の実施において文化財所有者や博物館友の会との協働が不可欠です。模写体験や機織り、綿の栽培に限定せず、これらの者との連携により、体験的要素を採り入れた展示や講座に取り組みます。 また、学校関係の作品展については、展示を通して、普段博物館に訪れない子どもやその保護者に半田の自然や歴史、文化の価値や魅力に気付いてもらう機会にもなります。博物館の有効スペースを活用した展示の更なる充実に取り組みます。資料の収集・整理・公表は博物館の使命であり、多くの市民に還元できるよう、赤レンガ建物に限らず、小中学校、幼稚園・保育園等の公共施設を中心に出張展示や出張講座に取り組みます。 |
3 | ② |
常設展示室1の原始・古代・中世の人骨は、人としての畏敬の念や親しみが感じられる展示となるよう工夫が必要である。 |
P.15 第4章 展示等の充実、1 展示室等の個別整備方針、(2)常設展示室1、②原始・古代・中世 の部分 基本方針には、人骨の展示方法について個別の記載はしていませんが、この地域で暮らしていた私たちの大先輩であり、また、郷土の気候や歴史、暮らしを知るうえでも大切な資料でありますので、今後も博物館に相応しい方法で展示していきます。 |
3 | ③ |
常設展示室1の近現代コーナーは、戦争や災害の展示解説を充実し、半田で起きた出来事を伝えていくべき。 |
P.16 第4章 展示等の充実、1 展示室等の個別整備方針、(2)常設展示室1、④近代・現代、(イ)戦時下のくらし の部分 半田の歴史を語るうえで、多くの犠牲者を出した太平洋戦争による戦争災害や、昭和の東南海地震や三河地震、伊勢湾台風などの自然災害は、人々の記憶から失われてはならない近現代の重大な出来事であり、未公開収蔵資料の活用や、体験的要素を採り入れた展示、子どもにも分かり易い解説を行うなど、戦争コーナー、自然災害コーナーの充実に取り組みます。 |
今回策定した基本方針は、今後、博物館での整備及び実施を目指す体験的要素を採り入れた展示整備、講座等のあり方、方向性についての大枠を示すものとなります。
頂戴しました貴重なご意見につきましては、個別に整備していく段階で対応していくことが可能なものであり、提出されたご意見による基本方針の修正はありません。
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